【第2回】アップグレードの定番-メモリ増設
メモリ増設はアップグレード初めの一歩
だいたいどのパソコンでも、メモリの増設・交換をユーザでもできるようにアクセスしやすく作ってます。HDDやCPUの交換よりハードルの低い作業ですが、効果は絶大です。みなさん、これはやっといた方が良いですよ。
ではこのパソコンのメモリ交換に取り掛かります。裏面真ん中のネジを外すとメモリスロットにアクセスできます。
ハイニックス(Hynix)のDDR3 PC-8500 1GBが1枚差さっていました。WindowsXPではこれで十分ですが、Windows10を使う場合にはまったくの容量不足です。
メーカー仕様を無視して挑戦する理由とは?
メーカー仕様を無視して挑戦するには、それなりの勝算があります。チップセット「GM45 Express」のデータシート上ではは8GB(4GB×2枚)までサポートと記載があるのです。
メーカー仕様とデータシートの記載がなぜ違うのかと言うと、1スロットに4GBのメモリを差した場合、それがすべて動作するわけではないということです。
メモリにはチップ数が8枚載ってるものと16枚ものがありますが、データシート上に記載されている最大メモリを載せる場合、大体の場合においてチップ数が16枚のものを使用しないと動作しないものなのです。
ただ単に容量だけ考えて4GBのメモリ2枚をスロットに差した場合、それが8枚チップだと認識しないということになりますので、メーカー仕様としては確実に動作する(相性とかは別にして)1段下のメモリ容量を仕様として記載するのでしょう。(それか搭載OSが32bitだったので認識可能な上限を記載したのかも。)
なのでメモリをMAXまで増設したいと思ったら、チップセットのデータシートも確認した方が良いです。
※ただしメーカー仕様に記載されていたとしても、動作するかしないかは自己責任であることはお忘れなく。
メモリ交換完了
ヤフオクにて16チップのDDR3 4GB PC3-12800のメモリ2枚を購入しました。
ELECOM製 2,185円
Micron製 1,894円
特に支障もなく無事Windows上でも認識しています。
(画面はWindows10です。WindowsXP上では4GBまでしか認識しないので、HDDの交換、Windows10のインストールは同時に行っています。)
メモリ8GBあれば次のOSまで十分
メモリ8GBに増設したことで、Windows10でも快適に使えてます。最近のミドルレンジパソコンはだいたい4GB~8GBですし、ローエンドになると2GBという製品もあったりします。
8GBあればまだまだ現役ということなので、Windows10の次(名称は何になるかわかりませんが)のOSまでは十分に引っ張れる使用感です。