【amazon video】『3月のライオン(前・後編)』
なんとなくamazon primeビデオを見流してると、思いがけず良質な作品に出会えます。みなさんに見てもらいたい、知ってもらいたい映画をご紹介します。
【原題】
3月のライオン
【製作国】
日本
【監督】
大友啓史
【公開】
前編:2017年3月18日
後編:2017年4月22日
【キャスト】
神木隆之介(桐山零役)
倉科カナ(川本あかり役)
佐々木蔵之介(島田開役)
豊川悦司(幸田柾近役)
有村架純(幸田香子役)
伊藤英明(後藤正宗役)
高橋一生(林田高志役)
【ストーリー】
中学生でプロ棋士としてデビューした桐山零は、東京の下町に一人で暮らしている。幼い頃に交通事故で家族を失い、父の友人である棋士の幸田に引き取られたが、自分のせいで幸田家に亀裂が入り、家を出るしかなかったからだ。深い孤独を抱えてすがりつくように将棋を指し続けていたある日、零は近隣の町に住む川本家の3姉妹と出会い、彼女たちとのにぎやかな食卓に居場所を見出していく。温かな支えを胸に、闘いへと飛び込む零。若手NO.1を決める新人戦、最高峰を決める師子王戦― それは、様々な人生を背負った棋士たちが、頭脳と肉体と精神のすべてを賭ける壮絶な闘いだった。
『3月のライオン』公式サイトより
https://www.asmik-ace.co.jp/lineup/951
【インプレッション】
原作は「ヤングアニマル」にて2007年から連載しているマンガで、2016年からNHKでアニメ化しています。実はこの作品はマンガでもアニメでも見たことがないのです。「なんか将棋マンガ」くらいの知識でいきなり実写版を見てしまいました。
上記の大まかなキャストを見てもわかりますが、主要キャラではありますが、脇をかためる俳優陣がすごいと思いませんか?どの方もどっかのドラマや映画主役やヒロイン張ってた方々です。
その他の脇役も実力派揃いで、まず安心して見ていられます。
で、映画自体の感想です。
原作が連載物の映画にありがちで、数時間にギュッと短縮している関係上この作品でも例外ではなく、登場人物が唐突に出てきたり、いつの間にか深い絆でつながってたり、話についていけなかったりします。
なので原作を知らずに見る側としては、
「この登場人物は原作では、『主人公の仲間拠りのライバル&天然』枠で出てきてるんだな」
とか
「この人はおそらく『連載序盤で主人公を導く重要な役(=中盤以降では出番少なくなる)』枠なんだろうな」
などとパターンに当てはめて脳内でストーリーを補完する必要があり、それができなければ「わけわからない映画」になってしまいます。
ただ、そこらへんを加味しても、この映画は楽しめました。
悪役、メンター役、癒し役がわかりやすく、それぞれの背景や主人公との関りがバランスよく描かれているので、前後編あわせて4時間30分を超える長い映画ですが、映画の世界に引き込まれて「原作が見たい!」と思わせてくれる映画でした。