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【FireTV Stick】DLNA対応テレビでなくてもDLNAクライアントにできるFireTV Stick

  今回は「FireTV Stick」のちょっと進んだ利用方法についてご紹介します。

 みなさんご存知のとおり、「FireTV Stick」は主にレンタル、購入したamazonビデオ、amazonミュージックを視聴するための機器です。月額400円(税込)のPrime会員ならPrimeビデオ、Primeミュージックは視聴し放題です。
 これだけでも十分楽しめますが、AbemaTV、GyaoFirefoxなどのアプリをインストールすれば追加料金なしでamazon以外の動画なども楽しめます。
 休日は見たい動画を視聴するだけで終わってしまう、引きこもり確定の素晴らしいデバイスなのです。

 ですがFireTV Stickの素晴らしいところはそれだけではありません。さきほど「アプリをインストール」できると述べましたが、動画配信アプリだけでなくAndroid端末で使うような普通のアプリもインストールできてしまうのです。となるとアイデア次第で使い道は様々に広がるのですが、今回はDLNAクライアントにするため相性の良いアプリをご案内したいと思います。

 その前に、まずDLNAとは何かご説明します。
 DLNAとは「Digital Living Network Alliance」(デジタル・リビング・ネットワーク・アライアンス)の略です。Wikipediaを見てみるといろいろ小難しいことが書いてありますが、要するに好きなコンテンツ(動画、写真、音楽など)を好きな端末で、好きな時に好きな場所(自宅内ではありますが)で視聴しようということです。

(※Alliance(=同盟、連盟など)なので、そういった規格を策定・認定する非営利団体だったのですが、現在では解散してしまっています。DLNA認証作業は別会社に引き継がれているので、「DLNA」という言葉自体は今でも「DLNA対応機器」などの意味をもって扱われています。)

 最近のテレビはWi-Fi対応機器も増えてDLNA対応は当たり前、という状況ですがちょっと古い機器になると有線LANポートしかなく、しかも使えるのはテレビメーカーが提供している動画配信コンテンツだけ、という程度になります。そういった古い機器でもFireTV Stickさえ差せばDLNAクライアントになってしまうのです。
 もちろんFireTV Stickだけでは先に挙げたような動画配信サービスしか使えないのですが(それだけでも十分楽しめます)、ここに「KODI」というアプリをインストールすることでネットワーク上のNASやPCの共有フォルダを参照し、保存されているファイルを視聴できるようになってしまうのです。

play.google.com

 ただamazonアプリストアにはないので、PCがないと導入は難しいと思います。流れとしては

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1.PCでKODIのホームページからアンドロイド版KODIのインストールファイルをダウンロードする

2.ダウンロードしたファイルをPCの共有設定したフォルダ内に置く

3.FireTV Stickにネットワーク上の共有フォルダを参照できるファイルマネージャーアプリをインストールする。

4.ファイルマネージャーでPCの共有フォルダを開きKODIをインストール

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という感じです。

 『ネットワーク上の共有フォルダを参照できるファイルマネージャーアプリ』は「ESファイルエクスプローラー」がお勧めです。過去記事「【amazon_devices】Kindle Fireと他デバイスとのファイル共有方法」でもご紹介したように、Android端末用のファイルマネージャーなんですが、ネットワーク上のNASや共有フォルダもローカルのフォルダと同じような感覚で利用できます。

play.google.com

f-custom.hateblo.jp

  特に「ESファイルエクスプローラー」でないといけないこともなく、ネットワーク上の共有フォルダを参照できればどのアプリでも良いのですが、これが一番使い勝手が良く、見やすいと思います。

 また、KODIを最大限活用するにはNASを導入した方が良いです。はPC、スマホタブレットデジタルカメラ、デジタルビデオカメラect.で撮影、作成したコンテンツはとにかくなんでもかんでもNASに一括集約してしまうのです。そうすれば
「あの写真、誰のスマホに保存されてるんだっけ?」
と言ったことがなく、見たい時に誰でもテレビで見ることができます。
 PCの共有フォルダでも良いのですが、PCは寝る前とかは電源落としてしまいますよね。電源落ちてるともちろん共有フォルダは参照できませんので、やはりNASが最適でしょう。

 但しHDDレコーダーなどで録画したTV番組をNASに移動させて、他端末で視聴するには注意しなければいけないことがあります。自分で撮影した動画、画像、写真ならどこにどれだけコピーしようと勝手ですが、地上デジタル放送などのデジタル放送コンテンツは私的利用であっても、録画したものをさらにコピーもしくは他端末に移動はできません。、通常の機器でできませんし、視聴もできません。

 これをクリアするにはレコーダー、NASおよび視聴端末・アプリがDTCP-IPもしくはDTCP+に対応している必要があります。
 DTCP-IPもしくはDTCP+というのは著作権保護技術のことで、で自宅内のネットワーク上に限りのストリーミング再生、移動、コピーをすることができる、というものです。DTCP+はさらに、外出先から自宅内のNASなどに保存しているデジタル放送コンテンツを視聴できるようにする機能です。

 残念ながらKODIはDTCP-IPには対応していません。
 DTCP-IPに対応したアプリは今のところ「Media Link Player for DTV」「DiXiM Play」など有料アプリしかないようです。

 この点に気を付けながら、FireTV Stickで引きこもり生活をお楽しみください。