【第5回】マルチディスプレイ環境を構築するグラフィックボード選び
ハイエンドにするかローエンドにするか?
PCI-Express x16があるので、グラフィックボードの増設に困りません。
激安・激古のメーカー製PCだとレガシーPCIスロットしかついてないこともありますが、このPCにはPCI-Express x16とx1がついているので、それだけでも恩の字です。
ですが、Core2DuoでゲーミングPCにしようという無謀なことは考えておりません。オンボードのグラフィック機能とあわせてマルチディスプレイにして快適なオフィスPCを目指してます。
都合の良いグラフィックボード選び
グラフィックボードの選定ですが、必須条件はロープロファイルということ。これはもう物理的にしかたありません。
次に希望条件としては、
- 最低DVIコネクタ
- 消費電力が少ない
- 1枚で2台のディスプレイに出力できればなお良い。
追加のグラフィックボードに2個出力コネクタがついていればオンボードグラフィックを使わない、すなわちメインメモリグラフィック側に使わないで済みます。
ロープロファイルなのでコネクタ2つは厳しいでしょうが探してみます。
DMS-59コネクタ
と考えてたらあっさり見つかりました。
DMS-59というデュアルディスプレイ用のポートを備えた「AMD RADEON HD8350」
です。
DMS-59というのは、「Dual Monitor Solution, 59 pins」の頭文字をとったものです。1枚でデュアルディスプレイを実現しようとすれば、出力ポートが2個必要です。ですがロープロファイルでは制限があるため出力ポート2個は難しいので、解決策として導入されたのがこのDMS-59コネクタというものらしいです。
DMS-59であればグラフィックボード上には出力ポートを1個備え、そこから変換コネクタを使用して2台のディスプレイにつなぐことができます。
ということはオンボードのグラフィック機能も使えばトリプルディスプレイにできるということです。
ただ、このRADEONを使うには2股に変換するケーブルが別途必要なのです。
このボードを見つけたショップ【楽天市場:BTOパソコン専門店のPC-MAX】では変換ケーブルは同梱されていませんでした。同梱してくれれば良いのに、と思いながらも別ショップ【楽天市場:YouShowShop】でDVIコネクタ2台に接続できる変換ケーブルがお安く販売していたました。
グラフィックボードは1,620円、変換コネクタは698円でお買い上げです。
ドライバは別途AMDのホームページから入手必要
RADEON側のDMS-59コネクタに2股変換コネクタを差して、それぞれDVIケーブルでディスプレイにつなぎます。電源を起動すると問題なく映ったのですが、Windowsの汎用ドライバしかインストールされません。
グラフィックチップメーカーのAMDのホームページでドライバを入手します。
RADEON HD8350を選択して「送信」ボタンを押すと、OSごとのページに行きます。2015年7月29日リリースのCatalystと2016年3月1日リリースのCrimsonの2つがあります。
とりあえずベータ版らしいけど、新しい方が良いだろうということでCrimsonをダウンロードしてインストール。
インストールが完了すれば、解像度も発色もきれいなものに変わります。
ボードメーカー判明
購入時から気になってたのですが、グラフィックチップメーカーはAMDとして、ボードメーカーがどこにも書いてないのです。それがひょんなことから判明しました。
RADEON設定画面→システム→ハードウェアを見てみます。
ベンダーID:1002はAMDです。
サブシステムベンダーID:103Cがボードメーカーだろうと思い調べてみたらヒューレットパッカード(HP)だそうです。
ドライバダウンロードするときにもの「HD8350(OEM)」って書いてたし、HPのパソコンについてたグラフィックボードなのでしょう。しかもDMS-59コネクタですから、BTOでマルチディスプレイ選択したらついてくる、という感じでしょうか。
手動でオーバークロックができる
「AMD RADEON HD8350」のデフォルトクロックはGPUクロックが650MHz、メモリクロックが500MHzなんですが、ゲーム→グローバル/オーバードライブの項目を見るとGPUクロックを700MHzまで、メモリクロックを900MHzまで手動でオーバークロックできるみたいです。
別に今のとこ必要ないのでやらないですけどね。
安定動作こそ正義です!