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「Kindle for PC」利用時の注意点

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 Kindle本は便利です。タブレットやPCがあればいつでも読めます。

 ただこれをPDFとかにして、いつでも、どこでも、どの端末でも読めるようにしたいと思ってるのは私だけではないはず。

 Kindle本をWindows上で読むことができる「Kindle for PC」というソフトがあり、本のダウンロードもできます。ダウンロードされたファイルはドキュメントフォルダ内の「My Kindle Content」フォルダに収められています。

 ですがその中の個別のKindle本データはフォルダ名やファイル名が英数字の羅列なので、どのデータがどの本か、といのは一目ではわかりません。また「azw」という拡張子の独自形式ですので、「Kindle for PC」でないと開くことができません。

 例えば仮に「My Kindle Content」フォルダ内のデータを別のPCにコピーして「Kindle for PC」をインストールすれば、Kindle本をダウンロードしたPCでなくても読めるのでしょうか?

 「Kindle for PC」をダウンロードおよび起動する際にAmazonにログインしなければいけないのですが、Kindle本をダウンロードしたID以外のIDでログインした場合、適切なフォルダにKidnle本データがあっても、ソフト側は読み込んではくれません。

 ダウンロードしたIDでログインすれば、そのIDで購入した本の一覧は「Kindle for PC」にもちろん表示されるのですが、ダウンロードされている状態ではありません。
そのPCに本データを残しておきたいのであれば、再ダウンロードが必要です。

 ここまで認識した上で「ではKindle本データを汎用データ(PDFなど)に変換することはできるのか?」・・・とみなさん思うかもしれません。

 PDFなどの汎用データにすればいつでも、どこでも、どの端末でも読めるようになりますが、これには問題があります。

 まずこういったネット配信コンテンツはデジタル著作権管理(Digital Rights Management=DRM)という技術によって複製や変換ができなくされていて、これを解除すること自体違法になる可能性もあります。

 この点、「違法となるのはコピー制御であり、配信コンテンツのDRMはアクセス制御であるから解除しても違法ではない」という主張もありますが、結局は司法が判断することなのでここでは個人的見解は述べません。

 またこの主張に従って、Kindle本データ(azw)をPDFに変換するソフトも有料、無料ありますが、「Kindle for PC」のバージョンアップにより、そういったソフトでも変換できなくなっています。

 DRM解除即違法という判断はされないかもしれませんが、企業側も対策をとってくるため、その方法が安定して将来も使える保証はありませんし、だれもしてくれません。

 結局のところ、Kindle本は正規の手順を踏んで読んでください、ということですね。